COVID-19は世界的に莫大な被害をもたらしてきている。一方でその疫学的特徴や公衆衛生対策の有効性についてはまだ十分に解明されていない点が残されている。本研究ではそれらの点についての解析を進め、その結果はWHOのガイドライン作成などに生かされた。今後もパンデミックは起きることが予測されておりそれに対応するためには、日本を含む先進国ではワクチン開発に多くの予算が割かれてきている。しかし、パンデミックの初期対応は公衆衛生対応に依存せざるを得ず、迅速に疫学的特徴を明らかにし有効な公衆衛生対応を実施することが求められる。本研究で明らかになった内容は将来のパンデミック対策にも貢献しうるものである。
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