研究課題/領域番号 |
21K19625
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
宮下 光令 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90301142)
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研究分担者 |
田辺 公一 名城大学, 薬学部, 准教授 (30709704)
青山 真帆 東北大学, 医学系研究科, 講師 (30781786)
中山 雅晴 東北大学, 医学系研究科, 教授 (40375085)
嶋田 和貴 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (80813906)
横田 慎一郎 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90599490)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 緩和ケア / 全人的苦痛 / 自然言語処理 / 機械学習 |
研究成果の概要 |
がん患者は痛みなどの身体的苦痛、不安や抑うつなどの精神的苦痛、仕事や家庭の問題などの社会的苦痛、生きる意味や死の恐怖などのスピリチュアルな苦痛を抱えている。本研究では自然言語処理を用いて電子カルテデータからがん患者の身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛の強さを測定するシステムの開発を行った。結果として、がん患者の身体的・精神的苦痛の強さを評価すること、社会的・スピリチュアルな苦痛の有無を判定するシステムの開発に成功した。海外の先行研究では、身体症状の抽出のみにとどまっており、同じデータを用いて社会的苦痛やスピリチュアルな苦痛に拡大することは、世界でも初めての成果と考えられる。
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自由記述の分野 |
緩和ケア
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電子カルテデータからがん患者の身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、スピリチュアルな苦痛を判別することによって、今後はリアルタイムにこれらの苦痛をスクリーニングし、診療や看護に役立てるように応用できる可能性がある。また、従来の方法では膨大な時間を必要とし、実現困難であった電子カルテデータを利用した緩和ケアの質の評価を短時間で可能とする可能性がある。これらの成果はがん患者に対する緩和ケアのみでなく、非がん疾患の緩和ケアや一般的な診療、看護ケアなどにも応用可能である。
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