本研究は安全性と耐久性に優れた可視光を励起光源とする新規銀・リン酸銀担持TiO2光触媒と自己接着性を持つジメチルポリシロキサン高分子複合材料を用いてウイルス分解・殺菌に有効な複合型光触媒デバイスを作製し、実用化に向けて実証することを目的として進めてきた。まずは安価で安定性と耐久性に優れた複合型光触媒材料の開発が成功し、その材料を用いて網状足場に固定し、LEDと小型換気扇を装着した光触媒デバイスを作製した。作製したデバイスを用いて、抗ウイルス効果検証に用いられるモデル菌であるEnterococcus sp.の分解検証を行い、十分な抗ウイルス・抗菌効果が確認でき、安全性と普及性の総合評価もてきた。
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