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2023 年度 研究成果報告書

男性のライフステージからみた運動器疾患の実態の解明とそれに基づく予防戦略の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19631
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

吉村 典子  東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (60240355)

研究分担者 岡 敬之  東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60401064)
飯高 世子  東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (80800680)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワード男性骨粗鬆症 / 運動器疾患 / ライフステージ / 地域住民コホート / 要介護予防 / 長期トレンド / 性ホルモン
研究成果の概要

2005年に設定した地域住民コホート研究ROAD (男性参加者1,061人, 平均71歳)に長期蓄積した情報を用いて骨粗鬆症(OP)の長期トレンドを検討した。10年間の有病率を比較したところ、男性のOPは腰椎において近年有意に低下していることがわかった(J Bone Min Metab40: 829, 2022)。次にROADスタディ参加男性513人を6年間追跡し要介護発生との関連を検討したところ、OPありのオッズ比は14.7 (95%信頼区間2.2-97.3, p=0.005)となり、男性OPはその後の要介護の発生に有意に影響を及ぼしていることがわかった。死亡との関連は有意ではなかった。

自由記述の分野

疫学、予防医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

介護予防の観点から男性の運動器疾患予防も女性と同様急務の課題であるにもかかわらず、男性を対象とした研究は少なく、予防活動につながるエビデンスはほとんど得られていない。今回の結果から、男性OPの有病率は低下傾向にあるが、要介護のリスクが極めて高いことがわかった。男性OPの長期トレンドと、要介護との関連の検討は初めての報告であり、男性OP予防の重要性が示唆される結果となった。しかし男性OPに関連する要因について、性ホルモンに着目した解析では有意な関連はなかった。今後男性OP予防のための危険因子の解明研究を継続し、関節や筋肉も含めた男性運動器疾患についても同様の解析を実施し、健康寿命延伸に貢献する。

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公開日: 2025-01-30  

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