本研究は根治的な治療法が開発されて早期の治療開始が予後改善に重要な遺伝性難病に対して、新生児期に疾患スクリーニングを導入して発症前診断から治療介入により症状の進行阻止、発症予防を目指している。そのために地域における対象疾患拡大に必要なエビデンスを集積するための地域モデルと、特定の希少疾患のスクリーニング陽性者の精密診断が全国に提供可能な疾患モデルを確立した。3年間の研究期間に地域モデルは全国5つの都道府県に普及し、疾患モデルは副腎白質ジストロフィーを疾患対象に全国より100例以上の陽性者の精密診断を提供した。
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