研究課題/領域番号 |
21K19642
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松崎 政代 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40547824)
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研究分担者 |
藤井 誠 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (10803760)
遠藤 誠之 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30644794)
中本 剛二 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (50724720)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 看護教育 / コミュニケーションスキル / 音声分析 / 評価ツール |
研究実績の概要 |
本研究では、感染予防をベースに、医療現場おいて医療者や学生が自身の音声情報を客観的に評価しコミュニケーション能力の修練を積める、新たなトレーニングツールを開発するために、以下の2つの目的に沿って研究を実施している。【目的1】コミュニケーション能力評価のための音声評価パラメーターと基準値を明らかにする。【目的2】音声評価パラメーターによる教育方法の利用可能性を明らかにする。これらの2つの目的を明らかにするために、以下2つの研究を実施する。【研究1】医療者-患者 対話の音声評価パラメーターの抽出と教師データの作成。【研究2】教育のアプリケーション作成と自己学習ツールの利用可能性の検討。 昨年度は、【研究1】を進め、学生の音声を基に音声の収集方法を検討した。今年度は、昨年度の音声収集の方法の修正を参考に、オンラインでのデータ収集をするように方法を変更し、倫理委員会に申請し承認を得た。現在実施している研究の具体的な内容は、助産師が就労女性への健康教育、健康相談のための保健指導を行った際の音声と対象者の音声のデータをオンラインによって収集するものである。現在までに5人の助産師の音声データと30人の就労女性の音声データを収集した。また、保健指導の効果として、ウェルビーイング、ヘルスリテラシーのデータについてもオンライン調査で収集している。 次年度は収集した音声のデータ分析を行う予定である。 【研究2】教育のアプリケーション作成と自己学習ツールの利用可能性の検討では、解析したデータを基にアプリケーションの作成を検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和3年度にCOVID-19の感染拡大でフィールド調査を行えず、その影響で遅れているが、オンラインに切り替えるなどして調査を実施しており、遅れは取り戻しつつある。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度は、COVID-19のため、臨床現場での教師データを収集が難しいため、オンラインでのデータ収集を行うことを含めて、倫理委員会に計画書を提出しフィールド調査を実施することとしていた。結果、倫理委員会の承認を得て、オンラインでの調査を実施しており、今後は分担者やアドバイザーとの会議を行い、データの解析と結果の解釈を行う。また、アドバイザーの持っているアプリケーションを参考に暫定版の作成までを検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度は、プレテストで収集したデータを基に音声評価ツール(ソフト)の検討を行い、適切な評価ツールを購入する予定であった。しかし、今年度、本調査で解析する音声データを収集することができたため、次年度に評価ツールの購入や分担者との会議、アドバイザーとの会議を実施することになり、結果の解釈を行うための会議費用や交通費、評価ツールの購入が必要となった。
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