研究課題/領域番号 |
21K19668
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
五十嵐 ゆかり 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30363849)
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研究分担者 |
齋藤 あや 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50803772)
吉田 俊子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60325933)
奥 裕美 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80439512)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 自然災害 / 要配慮者 / 避難所 / 災害看護 / 産学官連携 |
研究実績の概要 |
2021年度は国際基準を提示している「スフィアハンドブック‐人道憲章と人道支援における最低基準‐(2018)」を参考に、①自治体が作成した避難所設置、運営方法について調査を行うことと、②妊産婦、母子を対象に避難所におけるニーズ調査を行うことが計画であった。 ①については、都市型の対象別避難所の開発を目指し、東京都内の自治体の取り組みに注目し、東京23区すべての自治体の避難所マニュアルをWEBサイトから調査した。その調査から、積極的な取り組みを行っている都内数か所の自治体を抽出し、ガイドラインの作成状況、連携の状況、課題や今後の取り組みについて、COVID-19に対応する対象別避難所の設置などの聞き取り調査を行った。また、自治体と協働している教育施設からも協働の方法、教育施設ならではの課題などの聞き取り調査も行った。 ②については、妊産婦、母子と対象としたWEBによるニーズ調査を行うため研究計画書を作成した。特に対象は、妊娠中期以降と乳児を養育中の女性とした。研究計画書は、倫理審査委員会に申請中で、審査通過後はすぐに調査を開始できる状況にある。また研究計画を立案するにあたり、妊産婦、母子と状況を把握するために文献検討を行った。この文献検討については投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査開始が少し遅れているのみで、おおむね研究計画の通りに進んでいるといえる。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、予定通りに妊産婦・母子避難所におけるニーズ調査を行い、その結果を分析して、プライオリティ・シェルター設置、運営におけるモデルガイドラインを作成する予定である。またガイドラインについては自治体と教育機関から意見をもらい、汎用性のあるものにするため精選していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の蔓延により、聞き取り調査の日程調整が困難であった。対面では困難であったため、オンラインでの調整を行ったが、対象者の状況がCOVID-19への対応による業務が増えたために調整がつかず予定が変更となったため。
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