研究課題/領域番号 |
21K19677
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
上田 路子 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (50791357)
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研究分担者 |
FAHEY ROBERT・ANDREW 早稲田大学, 政治経済学術院, 研究助手 (10844516)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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キーワード | 自殺 / SNS相談 / チャット相談 / 自然言語処理 |
研究実績の概要 |
研究初年度である21年度はNPO法人が提供する悩みを抱える人向けのSNS相談データの整理に当て、本格的な分析に入る前の準備を主に行った。本研究課題では相談内容(発言)から相談者の精神状態及び相談対応の緊急度を測ることにしており、そのための手法の開発を行った。
当該SNS相談では、相談開始前に相談者の孤独感、希死念慮、及び自殺念慮を聞いており、それらを相談内容と併せて解析することで、相談者の状態別に発言や主訴の傾向などを明らかにすることができる。今年度は相談者の孤独感、希死念慮、そして自殺念慮の傾向を属性別に把握することに努め、可視化するためのデータダッシュボードを作成した。
来年度以降は21年度に行った上記準備を元に、研究成果をまとめ、論文として公表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
分析パイプラインの構築が終了し、次年度に研究成果を出す目処が立ったため。
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今後の研究の推進方策 |
22年度は二人の研究分担者を追加することにより、研究チームの強化を図る。追加する分担者は自然言語処理及び心理学に造詣が深く、本研究課題に多角的に貢献が期待できる。22年度は最終年度に当たるため、データの分析作業を前半までに終了し、後半は研究成果のまとめと論文執筆に充てる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ分析に関わる費用が予定よりも少なくて済んだため。
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