研究課題/領域番号 |
21K19679
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
村田 伸 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (00389503)
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研究分担者 |
村田 潤 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (00304428)
荻田 美穂子 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (00455031)
小川 敬之 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (50331153)
中野 英樹 京都橘大学, 健康科学部, 准教授 (60605559)
佐藤 克也 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (70398147)
兒玉 隆之 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (80708371)
宮松 直美 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90314145)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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キーワード | 認知症ケア / 触れるケア技術 / 介入効果 / 脳波計 |
研究実績の概要 |
認知症高齢者が急増しているわが国では、認知症ケアへの関心度が高いにも関わらず、その具体的な取り組みや有効性のエビデンスは未だ確立されていない。本研究は、認知症ケアに有用な“触れるケア技術”の研究開発という研究課題を戦略的に選定し、認知症ケアプログラムの介入効果を検証することが目的である。 本年度は、介入効果検証のための評価指標を確立するため、認知機能が正常な高齢者22名を対象に研究を実施した。方法は、乳児の笑顔と泣き顔の写真を見たときの判断の正確性をボタンスイッチで、また情動の変化を脳波計を用いて計測した。その結果、認知機能が正常な高齢者は、1秒毎に切り替わる表情の変化を正確に判断できることが示された。また、情動の変化については、笑顔の画像では、アルファ帯域とベータ帯域において前頭葉の賦活傾向が確認され、さらにその傾向は左半球で大きい(ポジティブな感情と関連)ことが示された。なお、泣き顔の画像では、アルファ帯域において後頭葉の賦活傾向が認められた。 今年度実施した研究内容については、日本ヘルスプロモーション理学療法学会の機関誌である「ヘルスプロモーション理学療法研究」に投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大により、施設での認知症高齢者と介護職員を対象とした研究が行えなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、新型コロナウイルスの感染状況が好転した時期を逃さず、施設での介入研究を実施する計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度は新型コロナウイルス感染拡大により、施設での認知症高齢者と介護職員を対象とした研究が行えなかったため。今年度は、新型コロナウイルスの感染状況が好転した時期を逃さず、施設での介入研究を実施する計画である。
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