研究課題/領域番号 |
21K19698
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
竹越 一博 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40261804)
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研究分担者 |
麻見 直美 筑波大学, 体育系, 准教授 (10300005)
鈴木 拓史 同志社女子大学, 生活科学部, 准教授 (50587110)
菅澤 威仁 筑波大学, 医学医療系, 助教 (60821840)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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キーワード | レナラーゼ / 小腸 |
研究実績の概要 |
2005年にXuらによって新規生理活性物質レナラーゼが発見された(Xu et al., J Clin Invest)。発見当初は循環カテコールアミンを代謝する機能を中心に研究されていたが、近年は細胞増殖・抗酸化に関与する報告が増えている。虚血性の急性腎症モデルを用いた実験ではアポトーシスを軽減することで細胞を保護すると報告されている(Lee et al., J Am Soc Nephrol)。また、申請者はレナラーゼが運動時における酸化ストレスに対して骨格筋保護作用を有することを報告している。しかしながら、直接的な生理的作用や発現調節メカニズムは不明のままである。そこで本研究では「レナラーゼ 」について、生理的意義が依然として不明な「小腸」に焦点を当て、その生理的作用や発現調節メカニズムを世界で初めて解明することを目的とする。 今回、レナラーゼが酸化ストレスに鋭敏に反応するという特性に着目し、小腸に酸化ストレスを誘導する絶食モデルを用いて、レナラーゼの小腸における発現動態および局在を明らかにし得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
レナラーゼ腸管特異的KOマウスの作成もほぼ予定通りに進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
レナラーゼ腸管特異的KOマウスを用いて、小腸に酸化ストレスを誘導する絶食モデルを用いて、その反応を分子生物学的に種々の方法で検討して、小腸の機能解析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
残金を用いて、抗体等の試薬を購入することで、問題なく使用可能である。
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