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2022 年度 研究成果報告書

視床下部機能制御を標的とする食シグナル学の構築:次世代型機能性食品開発に向けて

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19710
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関明治大学 (2022)
京都大学 (2021)

研究代表者

金子 賢太朗  明治大学, 農学部, 専任講師 (30636999)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワードレプチン感受性 / 視床下部 / 抗肥満 / 食シグナル / Rap1
研究成果の概要

我々は最近、腸管ホルモンGIPによる視床下部ホルモン感受性制御機構を解明し、視床下部ホルモン感受性が腸脳連関による内・外因性リガンドの制御下にあることを示した。そこで本研究では、食由来成分とレプチンの視床下部での相互作用実態の解明を目指し、独自の視床下部器官培養系を用い、視床下部レプチン感受性を亢進するペプチドYHIEPVを同定した。YHIEPVを肥満マウスに経口投与することにより、視床下部のRap1、炎症性サイトカイン、SOCS-3活性化を抑制することでレプチン感受性を改善し、抗肥満効果を発揮することを見出した。本研究より、食による視床下部Rap1系を介したレプチン感受性制御機構を解明した。

自由記述の分野

栄養生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

視床下部の食欲中枢機能は栄養情報を脳に伝えるホルモンにより制御されている。我々は研究期間全体において、植物由来の食品タンパク質を経口摂取することにより消化管において派生する食由来シグナルが視床下部Rap1活性化を抑制することでレプチン感受性を改善し抗肥満効果を発揮することを明らかにした。本研究を端緒とすることで、食成分がシグナル分子として視床下部のホルモン感受性制御を行っているという新しい概念を提示することが可能となり、食シグナル学という新しい研究領域の創設を行っていきたい。さらには、植物性食資源を従来とは違った視点から有効活用できることから、SDGsの達成に貢献できるものと考えている。

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公開日: 2024-01-30  

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