研究課題/領域番号 |
21K19741
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
能登 真一 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (00339954)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 認知症 / AI / 作業療法 |
研究実績の概要 |
本研究は,アルツハイマー病をはじめとした認知症に対する予防や治療法の開発するために,その音声に着目してAIを用いた分析を実施するものである.海外では,音声をもとに情緒の変化を感知する研究やそのための機器は開発され始めてはいたが,その検証は不十分であった.研究初年度は,文献のレビューとAI開発のための開発企業との折衝とデータ収集を行う臨床施設との協議を進めた.AIの開発に関しては,AI開発で実績のある企業と契約し,アルツハイマー型認知症者の音声を録音しそれをAIで解析すること,さらにはMMSE実施中の音声を録音し,MMSEの得点を計算できるようなアプリを開発した.実際の音声を収集するための研究では,そのアプリをインストールしたタブレットを用いて,対象者の音声を録音することとした.また,その研究デザインは比較対象研究とし,アルツハイマー型認知症と健常高齢者の2群を設定した.データ収集を行う臨床施設との協議では,アルツハイマー型認知症に関しては,認知症の専門病院を,一方の健常高齢者に関しては有料老人ホームをその対象施設として協議を重ねた.そこでは,対象者の選定方法と静かな環境で音声を録音できる環境設定について協議し,自由会話の録音方法やMMSEの実施方法などをすり合わせた.その結果,アルツハイマー型認知症を対象とした臨床施設と健常高齢者を対象としたコントロール群について各群100名以上のデータを収集することで準備が整った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では,初年度に認知症者の音声を解析するAIソフトを開発することとなっていた.しかしながら,ベースとして考えていた試作品の不具合が発見されたため,新たに開発する必要が生じ,そのことによる研究計画の遅延が発生した.また,データ収集を行う臨床施設との協議が新型コロナウイルス蔓延の影響で遅れたことも影響した.
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今後の研究の推進方策 |
2022年度5月からデータ収集を始め,同年夏ごろまでにデータ収集を終える予定である.その後は,AIによる解析と論文化を進める.あわせて,そのAIを用いた介入研究を計画する.介入研究では,多施設共同によるランダム化比較試験を用いるよう準備する.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス蔓延の影響によって,研究開始が遅れたため.
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