研究課題/領域番号 |
21K19742
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研究機関 | 名古屋女子大学 |
研究代表者 |
近藤 浩代 名古屋女子大学, 健康科学部, 准教授 (50333183)
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研究分担者 |
藤野 英己 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (20278998)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 微小環境 / エクソソーム / 骨格筋 / 動植物 |
研究実績の概要 |
健康寿命の延伸の実現には,骨格筋老化(加齢性筋減少症)の防止は重要な課題である。これまでの研究成果から,骨格筋老化は,骨格筋の微小環境形成の不均衡による増殖・再生能低下が原因の一つと考えられた。本研究課題では骨格筋の老化を防止するために,微小環境の安定性の維持や,骨格筋の老化とともに起こる幹細胞の自己複製能や筋量の低下の防止に関わるエクソソームを解析し,骨格筋の維持・再生における動植物由来成分によるエクソソームの影響を検証することを目的とした。 骨格筋細胞を用いて食品等動植物由来成分を添加しエクソソームを放出する成分を,その量とmiRNAの解析によって機能性を有する候補物質をスクリーニングすることを目的とした。このために,食品等動植物由来成分を探索し,抽出や精製を行い,細胞に添加し細胞への影響の観察を経時的に行ったところ,複数の食品が候補としてスクリーニングされた。また,これらの抽出成分を添加した細胞の解析と,添加至適濃度を決めるための条件設定実験を行った。また,エクソソームの解析について実験条件の探索を行っている。食品等動植物由来成分については,多種類のサンプル収集や測定実験においてコロナウィルス予防対策に関連する制限があったため,複数年度において食品等動植物由来成分の種類を追加し,筋線維への添加実験を行っている。成分によるエクソソームへの影響の解析や,含有するmiRNAや発現タンパク質の解析を実施し,筋再生の促進に対する影響について検証を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナウィルス予防対策によって対面における実験や研究分担者との往来研究やサンプル収集に支障が生じたが対応を考え研究を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
細胞実験において対面の実験の整備と,機材整備を含め効率化をはかり,サンプルの収集を行い研究を推進する方策である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウィルス感染対策に対応して往来と物品購入に制限が生じたため
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