本研究の成果は次のことを示唆している.(1)紐状柔軟物の形状は抽象化した変数空間上で表現することができる.それにより,紐状柔軟物の形状や性質が複雑になるほど表現するためのコストが高くなるという問題を避けられる可能性がある.(2)入力形状を目標形状へ遷移させるための操作を得る方法として,表現空間内で様々な経路を作成しておきそれらを接続・修正する,という方針は実現しうる.それにより操作計画を高速に実現するとともに,紐状柔軟物の物理特性の違いに対応できる可能性がある. これらにより,現実世界において自動機械の操作対象となりうる紐状柔軟物を大幅に拡張できる可能性がある.
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