研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は,ジャミングリッパにおける本質的課題である, 表面が突出した鋭利な構造物などを把持した際, 膜が破断するという点について,粉体特性に着目した耐破断機構を検証したことにある. 自己修復ポリマーによる熱修復などと比較し,提案手法は修復の応答性に優れるという特性を有する. また社会的意義は,凹凸面に吸着可能かつ耐破断性に優れた真空吸着グリッパを提案・開発したことにある.例えば,社会インフラが老朽化する本邦において,吸着式移動ロボットによる自律検査が望まれている.1 つのハンドで多種類の対象物に対応できる吸着ハンドを実現することで,インフラの健全性評価に貢献することが可能となる.
|