本研究で得られた成果は,対話からユーザの特性や状況といったユーザ情報を推定・理解する手法,およびそれらの情報を用いてニュースなどのテキストベースのコンテンツをもとに,対話形式のインタラクティブなコンテンツを生成する手法の確立である.ユーザ情報の推定技術はAIが与えられたタスクを達成するため重要であり,その意義は大きい.また,本研究で提案したインタラクティブなコンテンツを生成する手法は推定したユーザ情報を用いることで,ユーザのニュースに対する理解度が向上したことが実験により確認された.本成果は個人の特性と状況に合わせ,情報の提示手法を変化させるという人工知能の社会性の獲得につながる技術である.
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