研究成果の概要 |
感染症・がんは2大疾患であり、これらを制御することは喫緊の課題である。我々は最近、ハイドロゲルがヒト細胞に急速なゲノム変化を誘導することを見出した(Nat. Biomed. Eng, 5, 914-925, 2021)。本研究はこの技術を格段に発展させ、ハイドロゲルを用いて細胞周囲のチャージ(荷電状態)を変化させることで細胞のゲノム状態を制御し、ウイルス増殖が亢進するチャージ、及びがん幹細胞マーカーの発現が最も亢進するチャージの条件を見出した。これにより、ウイルス増殖及びがん幹細胞の創出において、細胞周囲の特定のチャージが重要であることが明らかとなった。
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