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2022 年度 研究成果報告書

ミトコンドリア品質管理を行う機能性ナノキャリアによる加齢性疾患治療

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19920
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分90:人間医工学およびその関連分野
研究機関東京都立大学

研究代表者

川上 浩良  東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (10221897)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワードミトコンドリア / 機能性ナノキャリア / 加齢疾患治療 / マイトファジー / アポトーシス
研究成果の概要

細胞老化の蓄積は2型糖尿病、動脈硬化、心不全などの加齢性疾患の発症に関わることが明らかで、その主原因の1つは、細胞内に蓄積した不全ミトコンドリア(Mt)の存在である。本来、マイトファジーは不全Mtを選択的に除去するMtの品質管理機能を担っているが、不全Mtから放出されるROSはDNAを損傷しクロマチン断片化、老化を行進させる。
本研究ではミトコンドリアの品質管理を目的とした新規ナノキャリアを合成、そのキャリアを用い老化細胞の老化抑制(マイトファジー誘導)あるいは除去(アポトーシス誘導:Senolytic薬剤)を標的とした加齢性疾患創薬を検討した。

自由記述の分野

バイオマテリアル

研究成果の学術的意義や社会的意義

当初、細胞老化は培養系で起こるアーチファクトと考えられていたが、現在では個体内においても老化細胞は存在し、様々な加齢性疾患の発症に関わることが明らかとなっている。特に老化細胞の表現型の1つであるSASPは、老化の後期において周辺組織に慢性炎症を引き起こし、がんや慢性閉塞性肺疾患、アルツハイマー病などを含めた様々な加齢性疾患を発症、さらには病態悪化へ導く増悪因子として考えられている。そのため、老化細胞を標的として、その老化細胞の除去(senolysis)を目的とする創薬や、老化細胞の若返りなどでその周辺細胞への影響を排除する研究が世界中で検討されている。

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公開日: 2024-01-30  

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