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2022 年度 研究成果報告書

量子PET(Q-PET)への挑戦

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19936
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分90:人間医工学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

研究代表者

山谷 泰賀  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 先進核医学基盤研究部, 次長 (40392245)

研究分担者 澁谷 憲悟  東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (20415425)
高橋 美和子  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 先進核医学基盤研究部, 主幹研究員 (00529183)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワードPET / 陽電子 / ポジトロニウム / 核医学
研究成果の概要

PET薬剤から放出される陽電子の一部は、電子と対消滅する前に、ポジトロニウム(Ps)を形成する。陽電子と電子のスピンが平行なPsをオルソ・ポジトロニウム(o-Ps)、反平行なPsをパラ・ポジトロニウムといい、その生成比は3:1である。o-Psが対消滅光子ペアに変わるまでの寿命は、周辺の電子密度等によって変化する。我々は水中のo-Ps寿命が酸素分圧と直線関係にあることを発見した。そこで本研究では、Psを新たなバイオマーカーとする「量子PET」の実現を目指した。その第一の応用例は、腫瘍の酸素濃度の画像化である。本研究では、量子PET実現の第一歩として、o-Ps寿命の2次元画像化実験に成功した。

自由記述の分野

医工学、核医学物理

研究成果の学術的意義や社会的意義

放射線がん治療の成績は、がん組織の酸素状態に大きく依存することが知られており、治療抵抗性を示す低酸素がんには重粒子線治療が有効である。また重粒子線治療自体も、回転ガントリーにマルチイオン照射法を組み合わせることにより、低酸素部位に合わせてLET(線エネルギー付与)分布を最適化する手法の実用化も進められている。このように放射線がん治療法が高度化しつつある今、腫瘍内の低酸素部位を可視化する方法が切望されている。本研究成果はこのような医学ニーズに応えるものであり、本研究を継続して、今回の二次元での実証結果を今後の3次元画像化に発展させていくことが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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