研究課題/領域番号 |
21K19995
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 (2023) 早稲田大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
内原 卓海 東北大学, 国際文化研究科, 講師 (10905847)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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キーワード | 外国語教育 / 第二言語習得 / 語彙習得 / 音声語彙 / リスニング |
研究成果の概要 |
本研究は日本人英語学習者を対象に音声語彙知識・筆記語彙知識と個人差要因の関係を明らかにすることを目的とした。特に、音声語彙知識習得に着目し、様々な音声語彙知識側面(意味産出、意味認識、文脈内意味認識)を測定することを試みた。実験の結果、学習者の単語テストの点数は意味認識、意味産出、文脈内意味認識の順に低くなることがわかった。また、構造方程式モデリング分析により、音声語彙知識は顕示的知識(意味産出・意味認識)と自動化知識(文脈内意味認識)に分かれることが示された。また、リスニング力において英語熟達度が高い学習者ほど自動化音声語彙知識を有していることが分かった。
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自由記述の分野 |
外国語教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現状の語彙習得理論は主に筆記語彙知識の測定結果に基づいて構築されてきた。本研究結果は音声語彙知識獲得に焦点を当てることで第二言語語彙習得理論に新たな示唆を与え、更なる発展に寄与すると考えられる。また、より実際の言語使用(例:リスニング力)に直結する「使える」語彙力測定のためのテストの開発により、今後の英語教育実践において語彙指導の在り方に変革を起こす可能性をある。「記憶する=語彙学習」という概念を超えて、実際のコミュニケーションで「使える」語彙指導の促進が期待される。テストツールは近日一般公開する予定である。
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