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2023 年度 研究成果報告書

「文法性の錯覚」から探る文解析器と文法の関係性ー心理言語学的実験による検討ー

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19999
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0102:文学、言語学およびその関連分野
研究機関立命館大学

研究代表者

峰見 一輝  立命館大学, スポーツ健康科学部, 講師 (90906968)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2024-03-31
キーワード心理言語学 / 文理解 / 日本語 / wh句認可 / 文法的錯覚 / 文法性の錯覚 / 錯覚的認可 / 時間制限付き容認性判断
研究成果の概要

本研究課題では,文解析器と文法との関係性を明らかにするために,日本語のwh文において「文法性の錯覚」が生じるメカニズムを検討した。まず時間制限付き容認性判断実験によって,構造的にwh句認可に無関係な位置に潜在的認可子「か」を含む場合に文法性の錯覚が生じることが明らかとなった。また,本来はwh句の認可子ではない「かどうか」を含む文でも文法性の錯覚が生じることが明らかとなった。加えて,実験文の呈示方法を操作したり容認性判断の回答時間に制限を設けたりして時間的制限を課すことで文法性の錯覚が生じることも明らかとなった。これらの結果は従来の仮説では予測困難であり,新たな仮説が求められる。

自由記述の分野

心理言語学

研究成果の学術的意義や社会的意義

文法性の錯覚がどのようなメカニズムによって生じるのかについては議論が続いているが,本研究課題の成果は,その生起条件として要素間での部分的形態情報の一致や時間的制約,非文法性等が重要な役割を担っている可能性を示唆している。この成果は,ヒトの文解析器と文法との関係性の解明という文理解研究における主要な研究命題に対して理論的貢献を果たすものであると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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