本研究は、1)『赤い鳥』の言語的特徴を実証的に明らかにすること、2)他の近代語資料との対照から、『赤い鳥』の言語資料としての位置づけを明らかにすることを目的として、『赤い鳥』の童話作品における語種調査と、語種調査のための童話作品電子化作業を行った。語種調査においては1)鈴木三重吉作品では、後ろの巻ほど和語が減少、漢語が増加している。2)和語の使用率は他作家の方が高い。3)外来語は使用数は多くないが、衣食住に関する語が多く、表記も揺れている。ことを明らかにした。電子化作業では、166作品を電子データ化した。
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