研究課題
研究活動スタート支援
本研究では、特定の動詞・主語名詞を伴うthere構文の振る舞いを大規模コーパスから得られた実例に基づいて明らかにすることを目指した。特に本研究では、第二動詞にcomeを伴うthere接触節、goを伴う直示のthere構文、becomeを伴う存在のthere構文の分析を行なった。これらの表現に注目することで、there構文を分析する際には、動詞と名詞の両方に着目する必要があることが分かった。
英語学
研究成果の学術的意義としては、これまで着目されていなかった表現を大規模コーパスを用いた詳細な語法研究を通して発掘することができたという記述的貢献が挙げられる。これまでのthere構文研究は少数の用例 (研究者の作例) をもとに一般化がなされる傾向があった。本研究で得られた結果の中には、これまでの一般からは外れる用例も含まれており、再度、there構文で使用される動詞の種類や動詞と構文の繋がりを再検討する必要性が示唆された。