研究課題
研究活動スタート支援
本研究は「大正時代における日本文学と教育との関係」という研究課題名で、学術研究において見落とされがちである教育雑誌やその掲載文学を掘り起こし、整理して分析した。この作業によって、大正期の小学校教員が読者として受容し、また執筆者として方向づけたメディアと文学の特徴と社会的意義を究明した。
文学研究、教育研究、メディア研究
本研究はこれまで十分に研究されていない資料(教育雑誌とその掲載小説)を調査することで、密接な関係を持つ近代文学と近代教育の成立および変遷過程を考え直すことを可能にした。資料発掘や学際的な研究方法に立脚した本研究は、文学研究、教育史研究、メディア研究、ジェンダー研究に貢献することができたと考えられる。なお、現在のテキスト文化、教育、メディアの形態について公平かつ冷静に考察するためには、その歴史を把握することが重要な課題であろう。