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2022 年度 研究成果報告書

地方の国政参加に関する憲法学的考察――国の立法手続きへの地方の参画可能性を中心に

研究課題

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研究課題/領域番号 21K20086
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0105:法学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

石原 佳代子  京都大学, 法学研究科, 講師 (40908133)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
キーワード地域代表 / 代表制 / 地方の国政参加 / 二院制
研究成果の概要

第一次分権改革以降、国と地方の関係について「上下・主従関係」から「対等・協力関係」へと転換する試みが続いている。しかし、「対等」であるべき両者間の調整や連携を図る法制度設計は必ずしも網羅的、体系的に構築・運用されているとはいえない。本研究は、参議院を「地域代表」の院と位置付けることによって、国の立法手続きへの地方の参画を実現することの可能性について、現行憲法の下での統治機構の仕組み全体に照らしつつ、検討するものである。また、研究の過程においては、国、地方各々における「代表」の位置づけと関係性といった、より長期的な課題も念頭に置かれる。

自由記述の分野

憲法

研究成果の学術的意義や社会的意義

二院制の趣旨に鑑み、参議院を「地域代表」の院として位置づけるという提案自体は、これまでにも学術的な議論の蓄積があるところである。しかし、先行研究の多くは、いわゆる定数不均衡問題を問題意識の基礎として地域代表論を展開している。これに対し、本研究は、単に各都道府県への定数配分のみを問題とするのではなく、国と地方の政策決定プロセスを参議院を介して制度的に架橋する可能性と限界、またそれが「地方」の側にとっても真に望ましいものであるか、との検討に踏み込むものである。さらに、本研究は検討の過程において、国会議員が「全国民の代表」とされることの意味合いという、より発展的な課題にも取り組むものである。

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公開日: 2024-01-30  

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