生産活動で用いられる投入(労働やエネルギー、中間財)や生産活動から生み出される産出(付加価値や汚染物質)のデータを用いた効率性・生産性分析は広く行われてきたが、本研究では生産活動と直接関係する投入・産出データに加えて、上流産業の生産活動で用いられた投入・産出データを利用することで、製造業の直接的・間接的な生産活動の効率性評価を行った。 生産段階のコスト削減のために安価な財を調達することは、上流産業のサプライチェーン構造の変化をもたらし、結果としてサプライチェーン全体で効率性にどのような影響があるかについて、本研究は産業連関分析とデータ包絡分析という2つの手法を組み合わせることで取り組んでいる。
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