研究課題/領域番号 |
21K20192
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
牛塲 裕治 福井県立大学, 看護福祉学部, 助教 (30905477)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | 家族支援 / ヤングケアラー / 精神疾患 / 多機関連携 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、精神疾患の親と暮らすヤングケアラー支援において、中学校教諭がヤングケアラーの発見から精神科医療機関との連携に至るまでの支援プロセスにおける阻害要因、促進要因を明らかにすることである。ヤングケアラー支援において、中学校教諭が子どもへの直接支援にとどまらず、親の支援をする医療機関への働きかけを一体的に行うにはどうするか、精神科医療との連携に着目し調査を行うこととした。 本年度は教職員と精神科医療との連携について、精神疾患の親と暮らす子ども支援における教育機関の課題について先行研究をまとめ、インタビュー調査の対象であるヤングケアラーを支援した経験のある教員の選定作業を行った。 先行研究からは、教育現場においてヤングケアラー支援のための課題は、校内連携を行うためのマネジメント体制、校外連携を円滑にするための工夫、教職員研修、教員の負担軽減とSSW等との役割分担の明確化であった。 インタビュー対象者の選定にあたっては、A県X市の教育委員会の協力を得て、2021年8月に実施した教育委員会主催教職員研修会の会場で、インタビュー該当者を選出するための予備調査(質問紙の配布と回収)を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響で当該研修がオンライン研修となり、直接質問紙を配布・回収することができず、後日参加者に質問紙を送付回収という形に変更した。結果、2名の教員の協力が得られることとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で、予備調査に予定していた対面での研修がオンラインとなり、その場で調査票の配布回収ができなかったこと。そのため、インタビュー対象者の選定が困難となった。インタビューについても、新型コロナウイルス感染症の影響で越県しての調査が好ましくなく、実施が難しかった。
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今後の研究の推進方策 |
予定している教員インタビューの実施・分析を継続する。研究への助言を依頼している親&子どものサポートを考える会の土田代表が実施する支援者研修の場においても、インタビュー候補者の選定を行わせていただけるよう協力要請を行い、実施予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
年度中に質問紙調査を実施するため質問紙の作成を予定していたが、計画通りに進まなかったため。 前年度予算に計上していたインタビューデータ入力費を6月に使用、7月に質問紙調査作成及び分析のための設備費(レーザープリンター、分析ソフトなど)を購入するなど、前年度計上分を今年度初期に使用する計画である。
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