研究課題/領域番号 |
21K20194
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研究機関 | 茨城キリスト教大学 |
研究代表者 |
西出 朱美 茨城キリスト教大学, 生活科学部, 講師 (80725789)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | 知的障がい児 / 横断研究 / 食事頻度調査 |
研究実績の概要 |
本研究は、知的障がい児を対象とした特別支援学校に在籍する児童に食事頻度調査(BDHQy15)を実施し、身体状況及び栄養摂取状況情報を把握する横断研究である。目的は、知的障がい児の身体状況の分布を把握し、栄養摂取状況との関連を検討することである。 この調査を実施するために、2021年10月、茨城県特別支援学校校長会会長に調査協力の依頼をした。2021年9月、東京都教育委員会の担当部署に調査協力の相談をし、各学校長に依頼することを提案されため、抽出した1校の学校長に調査協力の依頼をした。2021年11月、千葉県船橋市教育委員会保健体育課に調査協力の相談、依頼をした。 結果、茨城県立の知的障がい者を対象とした特別支援学校17校が調査協力に賛同した。東京都の特別支援学校については、実施年度に再度連絡することを提案された。千葉県船橋市については、調査協力の賛同が得られた。調査票関係書類については、倫理審査の了承を得た時点で、業者に印刷及び封入作業まで依頼する予定である。 幅広い層の研究参加者を募るために、研究の説明動画を作成し、文書による調査説明だけではリクルートできない層の獲得を目指したく考えている。 本研究の結果の一部(保護者の自己効力感、健康期待感と身体状況の関連)と方法論について、学会発表を行うために、22nd IUNS-ICN Program及びNutrition Societyに要旨を投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査対象校は茨城県立学校の17校と都立学校1校、千葉県船橋市立学校1校を予定しているが、茨城県立学校の17校は、いずれの学校からも賛同いただき、調査実施の準備が進んでいる。茨城県立学校の栄養教諭/学校栄養職員と協働して準備を進めている。調査票の配布方法及び回収方法について、学校と確認済みである。配布資料についての案も整い、研究計画書とともに、倫理審査による承認待ちである。資料案承認後、業者に印刷と封入をお願いする予定である。 船橋市立学校については、船橋市教育委員会保健体育課を通し、調査協力の承諾を得る予定である。都立学校については、昨年度頂いた助言に従い、今年度5月に再度連絡し、今年度の学校長とPTA会長より調査協力の依頼をする予定である。2022年1月に、パイロットで調査票の配布と回収を茨城県立学校職員を対象に行い、よりやりやすい方法を検討した。
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今後の研究の推進方策 |
倫理審査が終わり次第、資料の準備を依頼する。 都立学校に調査協力の依頼を再度行い、学校長及びPTA会長の承認を得るように努める。 7月に「研究の方法」について、学会(Nutrition Society)で報告する予定である。 夏休み明けに調査資料を配布し、9月中旬に回収する。BDHQy15については、業者にデータ作成を依頼し、ほかの調査票については、研究者がデータを作成する。研究者の作成したデータのみで明らかとなる項目について、12月に学会(22nd IUNS-ICN Program )で報告する予定である。業者からデータが得られたら、2月に学会(日本疫学会)で報告するほか、論文作成にとりかかる予定である。
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