研究課題/領域番号 |
21K20212
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
神野 幸隆 香川大学, 教育学部, 准教授 (40911318)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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キーワード | 小学校社会科 / 政治学習 / 論争学習 / 政治的主体化 |
研究実績の概要 |
本研究は,政治的主体化した市民の育成を目指す社会科カリキュラムの開発を行うことを目的とし,社会科導入期である初等社会科に焦点を当てた政治学習のカリキュラム開発が特色である。そのために,政治的主体化した市民の系統的な育成に向け,初等社会科においては,どのような学習目標や学習過程を設定したり,政治経済的な価値や社会正義の対立を内在させた社会的論争問題を内容(教材)として採用したりするべきか,という問いに答える研究を行っている。そして,授業実践と検証を踏まえ,初等社会科政治学習の実証的かつ系統的なカリキュラムを提案することを目的としている。 3年間もコロナ禍が続いたが,2022年度は 招待を受けたシンポジスト1回、他の発表を2回実施した。中国四国教育学会誌に掲載された。月間雑誌は4本が掲載された。持続可能な社会における市民の育成を目指す団体「Team SDGs」を大学内で設立した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍の影響で,小学校現場での実証的な研究ができなかった。コロナ感染拡大時における学校現場での学級閉鎖などが原因である。しかし、延長申請した2年目後半はすでに小学校5年生環境単元での検証授業を実施している。また3年目の4月には3回実施実施した。今年度はコロナが5類になり、小学校現場での検証授業は当初の予定通りに進められる。
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今後の研究の推進方策 |
授業実践を予定している小学校に出向き、対面で授業実践の予定であり、コロナ禍の終焉を迎えつつある本年度は、授業実践を確実に遂行していく。また、実践が蓄積されつつあるため、実践を検証して、研究論文の投稿に励む。今年度は3学会での自由発表も行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会発表のための大会参加・検証授業の交通費
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