18歳選挙制度および高等学校公民系教科において新教科「公共」が開始された昨今、高等学校の前段階である初等・中等教育社会科からの系統的な政治的主体化した学習者の育成は重要であると考えている。そのため、実社会の社会的論争問題や政治問題を扱う際にはどのようなカリキュラム編成を行い、どのような教育内容や目標を設定するべきがを明らかにすることは社会的な意義をもつ。従来、判断力育成に関する授業過程や学習方法の研究は進められてきた。また内容研究も高等学校社会系教科を中心に進められてきておらず、初等社会科において推進された本研究は学術的な意義を有する。
|