本研究の目的は、おやじの会が地域及び家族にもたらす影響を検討した。そのため、父親・母親・子どもにインタビューを行うとともに、おやじの会の活動の事例収集、アンケート調査を実施した。その結果、父親と子どもに留まらず母親に対しても影響を及ぼしていた。“おやじ”という名称でありながらも母親が主体として参加しているケースもあった。父親・母親・子ども達という参加者はつながりを持つことを喜んでいた。その結果、家族同士のつながりを生みだしていた。 おやじの会は家族同士をつなげるものであり、地域という場所でつながりを生みだし、継続させていた。そのつながりは、子どもが大人になっても続いていた。
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