チャットボットは人工知能(AI)を利用して人間同士が会話をするようなシステムであるが、教育への具体的な活用については賛否が分かれている。代表的な問題として、会話に含まれる情報の管理をはじめとする情報セキュリティの観点や、高性能なチャットボットを活用することによる教育の意義の再考があたる。しかしながら、AIの技術発展を考慮すると、教育で全く触れないのは不自然であり、上記の問題を含めて学生には何らかの提示が必要である。本研究で開発したチャットボットとの疑似的会話の実習は、AIの利活用について問題定義をする上で重要な役割がある。
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