研究課題/領域番号 |
21K20270
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
辻村 礼央奈 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 助教 (30913347)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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キーワード | 機能性構音障害 / 随意運動発達 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、口唇や舌の運動の拙劣さがある機能性構音障害児を対象とした随意運動訓練プログラムを作成することである。具体的には(1)構音獲得に有効な口唇・舌の運動訓練プログラムを作成すること、(2)その効果を既存の訓練と比較し、有用性を確認することである。口唇・舌の運動訓練プログラムの作成に向け、口唇や舌の随意運動課題を選定していたが、本研究の目的にある有用性のあるプログラムを作成するためには、構音獲得と直接的に関係する運動課題を明らかにする必要があった。そのため、今年度は口唇や舌の随意運動課題の可否と構音獲得の関連性を検証するため、調査準備を行った。現在日本では、構音 器官の随意運動の評価をする際、改訂版随意運動発達検査や新版構音検査に含まれる構音類似運動検査が多くもちいられている。その運動課題の通過率と構音獲得の関連性は示されていないが、構音獲得していない児に特有な動作がみられていることが報告されている。また、構音障害児の訓練では、筋機能療法(MFT)のプログラムを抜粋したものを訓練にもちいられることがあり、そのプログラムには随意運動の評価(達成)指標が存在する。これらの報告をもとに構音獲得と関連の深い随意運動課題を選定・考案し、新たな口唇・舌の随意運動訓練プログラムを立案した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
構音獲得に有効な口唇や舌の随意運動プログラムを作成するためには、構音獲得と関連する口唇や舌の随意運動課題を明らかにする必要がある。現在、調査研究と並行して随意運動訓練プログラムのアプリ作成準備を進めており、進捗状況はやや遅れているが、目的となる随意運動訓練プログラムの作成には近づいており、かつ訓練プログラムの有用性を検討する調査についても準備をしている。
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今後の研究の推進方策 |
調査結果を参考にした随意運動訓練プログラムのアプリを作成し、訓練プログラムの有用性を検討するため、作成したアプリを用いて調査研究を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、構音獲得に有効な口唇・舌の随意運動を調べるための調査が遅れ、当該年度に発生する予定であった調査に係る費用や随意運動訓練プログラムのアプリ化の費用がかからなかった。しかし、次年度以降にそれらを行うため、当該年度で使用する謝礼やアプリ化の費用が必要となる。
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