本研究では、使う手の選択に関する脳内ネットワークを明らかにすることを目指した。脳波および非侵襲的神経活動変調法を用いて、手の選択に重要な関わりがあると予想される後頭頂葉と運動前野に着目し、手の選択との関係性について検討を進めた。脳波実験では、15-30Hzおよび45-60Hzの脳波帯域において、後頭頂葉と運動前野の活動が手の選択に相関が高いことが示唆された。脳刺激実験では、予定の被験者数のデータを収集できておらず、現在計測を進めている。本研究により、手の選択の運動前野と後頭頂葉のネットワークが手の選択に重要となることが示唆された。
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