• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

時間的距離化による学業ストレスの低減―認知的メカニズムの解明ー

研究課題

研究課題/領域番号 21K20307
研究機関東海学園大学

研究代表者

長峯 聖人  東海学園大学, 心理学部, 助教 (10909526)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
キーワード時間的距離化 / 学業ストレス / 失敗への信念 / 学習動機づけ / 未来志向 / 学業場面
研究実績の概要

今年度は,3つの調査研究(web調査)を実施した。具体的な内容は以下の通りである。
まず研究3では,昨年度の研究(研究1, 2)について,因果関係に迫った検討をするべく,約半年間の短期縦断調査を行った。その結果,Time 1の時間的距離化はTime 2での,学習場面における失敗へのポジティブな信念(活用可能性の認知)を正の方向に予測し,学習場面における失敗へのネガティブな信念(脅威性の認知)を負の方向に予測していた。さらに,Time 1の時間的距離化は,Time 2での学習場面における失敗への信念を介して,自律的な動機づけ(内発的動機づけ,同一化的調整)を高めていた。ただし,Time 1における時間的距離化はTime 2における学業ストレスの低さを予測しなかった。研究4では,研究3の結果が大学生にもあてはまるのかどうかを同様の縦断調査によって検討した。その結果,大学生においてもほぼ同様の結果がみられた。
最後に研究5では,時間的距離化が学業場面における失敗への信念を介して,未来志向を高めるかどうかについて検討を行った。これについても研究3, 4と同様に半年間の縦断調査によって検討を行った。その結果,Time 1における時間的距離化はTime 2での学業場面における失敗へのポジティブな信念を介して,複数の未来志向(未来―現在連続性の認知,未来焦点的認知,未来結果の熟慮)および過去―現在連続性の認知を高めていた。
これらの結果から,時間的距離化は学習場面における失敗への信念を変えることを通じて,長期的に学業への動機づけや未来志向を高めることが明らかになったといえる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 学業場面における時間的距離化の効果2022

    • 著者名/発表者名
      長峯聖人
    • 学会等名
      日本パーソナリティ心理学会第31回大会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi