本研究は現在開発されているインジウムイオン光時計のさらなる精度向上を目指し、現在の課題であるインジウムイオンの効率的な冷却を目的として共同冷却に用いるイオンをこれまでのカルシウムからイッテルビウムに変えたイオントラップシステムの立ち上げを行なったものである。研究期間内でイッテルビウムイオンとインジウムイオンの同時トラップに必要な装置の構築を行い、これらのイオンの同時トラップに成功した。また、光時計動作を目指してインジウムイオンの量子状態観測を可能にするためにインジウムイオンの状態検出に必要な波長230nmのレーザー光源の開発も行い、3時間以上の安定動作を確認した。
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