微惑星がいつ・どこで・どのくらい形成されるかを解明することは,系外惑星の多様性・共通性の起源を理解する上で本質的に重要である.また太陽系小天体の探査から太陽系の歴史に迫る上でも,微惑星形成の理論的理解は必須である.従来,微惑星形成機構として有力な不安定性の研究が数多く行われてきたが,多くの場合大きく成長した大量のダストが仮定されていた.本研究成果は,ダスト成長の初期段階と従来の不安定性による微惑星形成を橋渡しする点で意義深い.また衝突成長とダスト集積の相乗効果によって,衝突破壊などの問題が回避され得ることを示すことができた.
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