ハイブリッド面の平坦化に向けたCMPの最適化について配線金属、バリア膜、絶縁膜における研磨速度を電気化学的な測定を用いて評価した。配線金属は酸化剤として添加したH2O2の影響により表面の腐食状態が大きく変化し、バリア膜は不働態の形成によりH2O2添加による表面状態の変化はCuよりも小さいことが分かった。実際にCMPを行った際、H2O2を添加するとCuサンプルの方が研磨速度の増大が顕著に表れ、Taサンプルとの研磨速度の差が広がった。この結果から今回使用したスラリーでは酸化剤としてのH2O2を添加しない方がCuとTaの腐食速度が近く、ハイブリッド面の平坦化には適していると解明した。
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