本研究では、電気自動車用モータの飛躍的性能改善を目的に、巻線界磁モータや永久磁石モータのように、全く異なる2つのモータの特性を共に備えた、複数統合型モータを実現する最適設計法を提案した。従来の最適設計法では、得られる解が初期構造に強く依存し、例えば永久磁石モータをベースし、巻線界磁モータの機能を付与すると、巻線界磁モータの特性が弱い結果となっていた。そこで、数式ベースで磁気特性を記述する、磁気回路モデリング法を提案し、その有効性を示した。また、同モデリング法ベースで統合設計する組合せ型最適化法を提案した。提案最適設計法により、従来設計法からの性能改善を数値検証で確認した。
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