肺癌や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患は世界中で主要な死因となっている。さらに、最近拡大している新型コロナウイルスの感染がその状況を悪化させている。これらの感染症の治療法は現在存在しないが、リスクの高い患者の早期発見と継続的なモニタリングにより、その進行を遅らせることができると考えている。本研究では微小電気機械システム(MEMS)技術を用いて小型熱式流量センサを作製し、人工呼吸器ならびに動物実験を通して作製したセンサを用いて呼吸の計測・モニタリングを原理実証した。その後、同様な仕組みを通して、生分解性材料を用いて新規流量センサを作製した。
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