本研究では、三次元的な周期構造を持つ強等方性K4格子のトポロジーに起因した機能の開拓を目的として、酸化還元活性な分子骨格を導入した新規立体π共役分子の開発を目指した。先行研究において合成が未達であった新規立体π共役分子PDI-Δの開発を検討し、ボールミル装置を用いた固相合成を活用することでその開発に成功した。また、環状構造を持つPDI二量体、四量体の存在も示唆された。さらに、K4格子と同様に強等方性格子として知られるダイアモンド格子を持つ分子性結晶の作製にも取り組み、新規ピリジル-トリイミド配位子の合成に成功した。
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