• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

柔軟性を有する発光性環状ホスト分子の構築と分子認識能評価

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K20533
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0501:物理化学、機能物性化学、有機化学、高分子、有機材料、生体分子化学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

大谷 俊介  京都大学, 工学研究科, 助教 (90911503)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
キーワード環状分子 / ケイ素 / ヘテロ元素
研究成果の概要

架橋部位にケイ素原子を有する環状分子の合成に成功した。このとき、環サイズの異なる環状分子の単離及び単結晶構造解析に成功した。その結果、結晶構造で観測された環構造は環サイズにより大きく異なることを見出した。また、当初期待していた通り、環状分子をヘテロ元素により架橋することにより、吸収スペクトル及び発光スペクトルが長波長側にシフトすることが明らかになった。一方で、当初期待していたゲストの種類によって発光挙動が切り替わる現象は観測されなかったが、発光特性における環サイズの依存性を確認することができた。本研究の遂行により、構造有機化学や光化学分野における重要な知見になりうると期待している。

自由記述の分野

超分子化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

すべての状態で同じ発光色を示す『剛直な発光分子』に対して、『柔軟な発光分子』は、容易に構造変化を引き起こし、分子の集合状態に応じて発光色が切り替わる『環境応答性の発光』を示す。一方、この柔軟な発光分子の歴史は浅く、その柔軟性に基づく機能性は単一の分子系で発現するものが大半であった。したがって、二種類以上の分子を組み合わせる、『多成分系』における『柔軟な発光分子』の機能性は未踏領域であり、その機能性や分子設計指針が明らかになれば、新たな原理に基づくセンサー材料の開発が可能である。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi