研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感染症治療の研究現場では,相次ぐ薬剤耐性菌の出現により,日々,新たな脅威が突き付けられている。今まさに,交差耐性を生じにくい新規な構造と作用機序を持ち,新しいカテゴリーの抗菌薬の起点となり得る薬剤の開発が急務となっている。申請者は構造的にも作用機序的にも全く新規な理想的抗菌薬リードとして大きな注目を集めているアミコラマイシン(1)の収束的合成経路を開拓した。現在、得られた1及び1の部分構造を用いて、構造活性相関研究を展開しており、画期的な感染症治療薬の開発に繋げることで、相次ぐ薬剤耐性菌の出現という閉塞状況を打破できると考えている。
|