キチンはアスペルギウスやカンジダなどの病原性真菌の細胞壁の主要な構成成分である。ほ乳類は2種類のキチナーゼ[ chitotriosidase (Chit1), acidic mammalian chitinase (AMCase) ]を発現している。キチンを化学処理して得られたキチンオリゴマーは自然免疫を増強する機能をもつことが報告されており,本研究ではこの知見からほ乳類キチナーゼが病原性真菌に含まれるキチンを分解し,その過程で生成されたキチンオリゴマーが自然免疫を増強すると仮説をたて,研究を行った。
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