研究課題/領域番号 |
21K20666
|
研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
今坂 舞 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (50759553)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
|
キーワード | 長鎖非コードRNA / 糖尿病 / lincRNA-p21 / p21 |
研究実績の概要 |
lincRNA-p21による上流p21遺伝子の転写亢進を確認するため、内在性遺伝子座にてlincRNA-p21の代わりにEGFPを過剰発現させたマウスを作製した(当初は発症しないと予想)が、予想外にこのEGFPマウスでもp21が高発現し糖尿病を発症した。RT-PCRおよびRACE法により転写産物を解析したところ、EGFPマウスではex1とEGFPの融合転写産物が高発現していた。そこでこの融合転写産物がp21に作用すると仮定し、EGFPマウスにおいてさらに内在性lincRNA-p21を破壊したマウスを作製したが、このマウスもまた糖尿病を発症することが判明した。転写産物やクロマチン構造の解析等、追加解析が必要である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
マウスの病態解析は予定通り順調に解析できた。 EGFP過剰発現マウスやEGFP過剰発現;lincRNA-p21 ex1欠損マウスにおいてもp21が高発現し糖尿病を発症するという結果は予想外であり、研究計画の変更・追加解析が必要となった。
|
今後の研究の推進方策 |
lincRNA-p21およびEGFP過剰発現マウスの転写産物やゲノムの解析により、lincRNA-p21によるp21の転写亢進機序を解明する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
EGFP過剰発現マウスやEGFP過剰発現;lincRNA-p21 ex1欠損マウスにおいてもp21が高発現し糖尿病を発症するという結果は予想外であり、研究計画の変更・追加解析が必要となった。 新たなゲノム編集マウスの作製、B6マウスの購入・飼育費、各種解析に必要な消耗品の購入に使用する。
|