研究課題
本研究は、オミクスデータ等を用いた解析により、ヒトに対する安全性が確立した既存薬の中から免疫チェックポイント阻害剤関連心筋炎に対する治療薬候補を探索することを目的とする。初年度に抽出した免疫チェックポイント阻害剤関連心筋炎の遺伝子変動を用いて、治療薬候補を抽出した。その結果、既存薬として代謝性疾患に使用されている薬剤が、候補として同定された。つづいて、本研究で作製した心筋炎モデルマウスを用いて、治療薬候補の有効性を評価した。その結果、心筋組織における炎症性細胞の浸潤が、有意に抑制されていることが示唆された。また、WHOが提供している有害事象自発報告データベースを用いた検討において、候補薬を使用している患者において、心筋炎の頻度が有意に低いことが明らかとなった。
すべて 2023 2022
すべて 学会発表 (3件)