ICI関連心筋炎モデルマウスの心筋サンプルにおける遺伝子発現データを解析することで、ICI関連心筋炎において有意に発現変動している遺伝子を複数同定した。同定した遺伝子をもとにしたオミクスデータベース解析により、ICI関連心筋炎に対する治療薬候補を複数抽出した。その中で、安全性が高く、がん患者においても一般的に用いられる代謝性疾患治療薬を候補として、in vivoでの有効性評価をおこなった。ICI関連心筋炎モデルマウスを用いた検討で、候補薬は、心筋における炎症細胞浸潤を有意に改善していることが明らかとなった。
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