研究代表者はこれまでに体性幹細胞であるSox2陽性細胞に着目して研究を進めてきた。この中で、 (1) Sox2を発現する食道上皮細胞が細胞老化抵抗性を有し、MYCがその老化抵抗性を支持すること、また、(2) Sox2を発現する胃上皮細胞にMYCを強制発現させると同時にp53を欠失することで、転移性のある未分化胃がんを誘導でき、この未分化胃がんの増殖にはTop2aが関与していることを明らかにした。 食道上皮細胞の細胞老化抵抗性についてはFrontiers in Cell and Developmental Biologyに論文を提出し、胃上皮の発がんについては論文にまとめ投稿準備段階である。
|