研究課題
研究活動スタート支援
本研究では、高いアミロイド性を有し構造解析には適さないタンパク質やペプチドに対し、凝集過程における中間体であるドロプレットの安定化を図る構造誘導化を基軸に研究を進めた。化学修飾化されたタンパク質およびペプチドの合成を基盤に種々の検討を進めた結果、分子間の疎水性相互作用のチューニングが重要であることを見出し、結晶構造解析に成功した。
有機合成化学
アミロイドーシスは、本来溶けて機能を発揮するタンパク質が不溶化しアミロイドとなり沈着することで発症される。この繊維化過程において液液相分離を経ることが近年明らかになりつつある。したがって、中間体である液滴(ドロプレット)に関する構造的な理解は、その後の疾患を予防できることや、現象の解明に大きく貢献できると期待される。