研究実績の概要 |
未熟児では血清肝細胞増殖因子(HGF)が低下し、そのために重症未熟児網膜症児ではHGFによって抑制されるα1-酸性糖蛋白(AGP)が出生早期から有意に発現亢進していることと、血管形成に関与するHGFが網膜細胞からも分泌されていることから、HGFにAGPの産生を左右するサイトカインのIL-1β,IL-6をブレンドすることで、human retinal microvascular endothelial cells (HRMECs)の生存曲線を測定し、非炎症、血管形成につながる有効なサイトカインカクテル濃度の模索をすることとした。 HRMECsにインピーダンス法で負荷をかけた、IL-1β,IL-6,HGF単独添加後のHRMECsのmRNをquantitative PCR法で測定し基準値を得た。 IL-1β+ IL-6, IL-1β+HGF, IL-6+HGF, IL-1β+ IL-6+HGFの各サイトカインカクテルをHRMECsに添加し、眼内炎症の抑制と、血管形成につながる有効なカクテルの濃度を模索するるところである。
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